妹1からの連絡

妹1から電話がありました。10月に北海道に行かないかというお誘いでした。

かねてから母の喜寿のお祝いに日光へ行こう、と言う話があったのですが、ちょうどその時期が平成の大修理にあたってしまって、仕方なく、それが終わってから、と言っているうちに今に至り、コロナの影響ですっかり忘れられていました。

母の口癖が「死ぬまでには日光へ行きたい」だったのですが、私はそういうのがどうも好きではありません。つまり、夢とか目標が達成されるともうどうでも良くなってお迎えがきてしまうのでは、と。

母とは確執が色々ありましたが、なんだかんだで私は姉妹の中では一番のマザコンなんだと思います。今年84歳の母は自分の両親が亡くなった年に達しました。私が高校2年の時に祖母が入院して、そのショック?で祖父が脳こうそくで倒れ、結局、2ヶ月ほどで祖父が先になくなりました。その時祖父は84歳くらい? 祖母は回復し、私が長男を産んだ年に胃がんで亡くなりました。祖父の死から7年後くらいだと思いますが、祖母も84歳だったはずです。

なので、母はいつも「おじいさんおばあさんくらいの年まで生きたい」と言っていましたが、それを無事に越えました。3~4年前に一度体調を崩しましたが、無事、回復し痔の手術以外で入院したこともなく医者通いをし、薬を大量に飲んではいますがそれなりに元気にしています。同居している妹2は数年前に多少の認知を疑っていましたが、私達が見る限り、今までと対して変わらないように思います。

先日、緊急事態宣言が解除されたので実家へ行ったら留守でした。母も緊急事態宣言が解除されたから、と一人でバスを使って「七福神めぐり」に行ってきたのだそうです。

今までは90歳を過ぎた一人暮らしのお友達と一緒でしたが、去年、その人が自転車で車と接触して怪我してから家にこもるようになったそうで、一緒に出かけることはなくなったようです。

母は昔から健康自慢で今から15年ほど前、イタリアに行ったときも子どもや孫が青の洞窟行きの船でゲロゲロ弱っていたときもひとり元気で、ツアーの皆さんに驚かれていました。ただ、このイタリア行きが海外旅行は最後になりました。70歳くらいだったと思うので、もし私も海外へ行くとしたらあと10年くらいが限界かな、と思います。 と言ってもコロナ騒ぎに、アジア人差別問題で、この先、私の大好きなヨーロッパへは行く機会もないのかもしれません。そう、海外を含めてコロナのせいで旅行そのものに二の足を踏んでいる状態なのです。

なのに、妹1から「10月の末になればシャコが解禁になるから行きたい!」と。

うちの姉妹は私以外はみんなグルメでおしゃれです。私一人が貧乏舌で、結局何を食べても同じで、服なんて着れればOKです(笑)妹たちにはさんざっぱら貧乏くさいだのケチだのと言われてきましたが、そういう物に興味がないだけで、正直言うとかなり浪費家だと思います。と言うか、自分の好きなことにはお金を湯水の如くつぎ込んでいます。10年余りの同人オタク、声優さんの追っかけ、コレクター趣味で集めたマンガやドラマCDは数万冊、数千枚単位です。(ブックオフのせいでコレクター魂に火がついた)  他にも自己啓発系のセミナーや今も続けている様々な資格講座、天然石を始めとする手工芸の趣味、そしてヨーロパを中心とした海外旅行・・・ おそらく妹たちのブランド物やグルメを総まとめしても私のほうがお金を使っています。冠婚葬祭儀礼はケチりませんし、いつもねーちゃん風を吹かせて、外食の時にはお金を出したりしていました。それなのに、私にケチの称号をつけた妹たち。ドケチだと言う割におごってもらう時には「ま、あんたは金持ちだからいいでしょ」と。そのお金持ち、と言うのは旦那の稼ぎがいい、と言う意味で、私のお金ではないのだから、やはり私自身はケチ扱いです。夫はお金には全く頓着しないので、家計はすべて私が握っていて、コレクター魂に火がついてありとあらゆるものを買い漁っていたときも何も言いませんでした。

しかし、さすがに娘がメンタルをやられてからは浪費もおさまりました。と言うか娘の治療のためにとてつもなくお金をかけたせいもあります。

そして、娘が落ち着いてきた今、またお勉強?と称して自己啓発系のセミナーを色々受けています。と言うことで、かなり今もお金を使っています。

今まではわずかばかりでも自分の稼ぎがあったので良かったのですが、もう1年半もプータロー状態なので、やっぱりちょっとお金が・・・と思ってしまいます。

でも、よくよく考えれば、とりあえず私の個人的な資産もあるし、夫のお金には手を付けていないので、そこそこ贅沢ができないわけではありません。

ただ、それをどこに使いたいか、と言う価値観の違いだけだと思います。それなのに、妹たちは私が彼女らに賛同しないと「ケチ」と言います。なんだか納得いきません。

妹が言うのには、今なら海外からの旅行客がいないので、旅行のチャンスだ、と。

実際妹の住んでいる所はコロナの影響はあまりないところで、ご近所のご老人たちはコロナワクチン接種完了とともにアチラコチラの観光地を巡り歩いているようです。なので、今申し込まないとすぐに満杯になってしまう、と焦っているようです。駄目だったらキャンセルすればいいんだから申し込むだけ申し込もう!って・・・

 

でも、私はかつてその妹とアイルランドに行く予定でツアーを申し込んで、娘がおかしくなってしまったのでキャンセルしたことがあります。夏休みの限定ツアーだったためキャンセル料が早めに発生して、確か30%くらい取られました。それも私の勝手な都合だったので妹の分もはらって確か30万ちょっと払った覚えがあります。正直、あれはとても痛かったです。(憧れのアイルランドで地元発着のチャーター便で行くツアーだった。本当に一番の心残り)

あと、その妹とはスペインに二人でいったことがあるのですが、ツアーバスの中で延々と姑と夫ご近所の愚痴を言い続けていて辟易した思い出があるのでちょっと躊躇っています。本来なら私達3姉妹で母を連れて行く、と言うパターンなのですが最近、妹2はあまり私達とは出かけません。ダンナさんと仲良くなったので(以前はかなり険悪)夫婦で出かけることも多いし、子ども3人のうち二人が結婚していて孫も今は2人で、9月には3人めが生まれます。なので自分たちのことでいっぱいいっぱいでしょう。それと、この妹2と出かけるといつもとんでもないトラブルに見舞われるのであまり一緒に行きたくないというのもあります(笑)

 

とりあえず、私はパスするね、と言って妹1は母を誘うと言って電話を切りましたが、母も、もう遠出はしたくないと言っていたし、どうなることやら。

うちの母は90歳のお友達と頻繁にお出かけしていた時は、子どもより友人を優先していました。数年前に妹が大学の講演会経由で歌舞伎のチケットを母のために取ってあげたのですが、よりにもよってあとになって「グランドゴルフの試合があるから」と断ってきたのです。で、私を誘ってくれたので、私も初めて生で歌舞伎を見る機会を得てラッキーでしたが、それにしても母の態度は呆れるな、と思った次第です。

なので、今回、母が行くと言ってもまた直前で「やっぱ、やめた!」って言うのかもしれません。そうなったら付き合ってやるかな、とも思いますが

以前、妹1と妹2夫婦で、妹2の娘がベルギー国境のフランスに留学しているので行かないか、と誘われましたが、その頃はまだ娘が不安定なこともあってパスしました。でも、妹2のダンナさんの仕事がどうなるかわからないので、彼が無理だったら行ってもいいよ、と言っていたのですが飛行機のチケットとかの関係で、人を変えてそのままの条件で、と言うのはできなかったようで二人でいってきました。妹2の娘は2年間フランスに留学していて、その間にヨーロッパ中を旅行したそうで、羨ましい限りです。私も若いうちに来たかったなぁ・・・

 

と言うことで旅行には多少の未練もあるものの、今の御時世とキャンセルの不安を抱えては行けないな、と思っています。