ご近所さん2

前にも書きましたが、今の場所に引っ越してきて34年になります。我が家が引っ越してきた当初、ご近所は10~15年ほど前から宅地化されて人が増えてきたようです。

上の子が1歳半くらい、下の子を妊娠中でご近所さんに「このあたりは小さい子はいないよ」と言われました。我が家の前の女の子が小学校の高学年で、その家のお向かいやうちの裏の子もだいたい同じ年くらいでその下の世代がいない、と言うことでした。

でも、歩いてほんの数分のところに公園があって、そこには小さな子供が集まっていました。今で言う公園デビューとか色々しきたり?があったのかもしれませんが、自分は妊婦だったせいもあって息子を短時間遊ばせてすぐに家に戻る、と言う状態でした。

その時に、挨拶程度の人が数人いた気はしますが、名前も家もわからないままでした。

娘が生まれたのは2月で里帰りから帰ったのが3月くらい、その後、暖かくなるのを待って4月ころに正式な?公園デビューを果たしました。

お砂場の前のベンチに座っていたややボスっぽい人が、その周りにいたベビーカー軍団に私の方を見て何かを言っているのが目に入りました。ちょっと怖かったです(笑)

聞こえてきた言葉は「あ~、生まれたんだ~」でした。その後のことはよく覚えていませんが、なんとなく自然に仲間に入れてもらえました。

彼女の3人目のお子さんがうちの娘と同級生で、上に女の子が二人。近くにいた人は公園の真ん前に住んでいる人でうちの娘と同じ学年になる男の子が一人。もうひとりは3人ママさんの次女(うちの息子の1学年上)と同じ年の女の子を持つお母さんでした。この出会いから数カ月後にうちの西にできた6軒のうち1軒にうちの息子と同じ年の女の子を持つお母さん(不思議ちゃん) とうちの息子の1歳年上の女の子と娘と同い年の男の子のお母さんが越してきました。

本当にほぼほぼ同じ歳ばかりだったので、一大勢力?となり、その後、うちの息子の1歳上の女の子とウチの娘と同じ年の男の子を持つお母さんも加わり、6軒で生協の班を作って共同購入をするようになりました。毎日毎日、公園で遊ばせるようになり、息子と同い年の男の子も数人遊ぶようになりました。でも、勢力図としては息子の1歳年上の「お姉さま」方が圧倒的に多くうちの息子はお姉様方にパシリにされていたのですが(笑)息子のひとつ下の男の子たちはとてもヤンチャでおねーさま方を困らせていました。この頃は本当にとても楽しかったです。

うちは息子と娘が学年的には年子になりますが、ちょうどうちの息子と同じ年の男の子と娘と同じ年の女の子を持つお母さんと仲良くなり、よくつるむようになりました。

彼女は私より1歳年上で本当におっとりとして穏やかで優しい人でした。しかし、その見た目に反して「ダンナの実家なんて盆か正月のどちらかしか行かない」と言っていたのが衝撃でした。だって家はダンナの実家に建ててもらった、と言っていたし、そのダンナさんの実家は車で1時間もあれば行ける所・・・ そもそも、私も人と話す時、夫をダンナ呼ばわりしていましたが、必ず「ダンナさん」とさん付けなのに、彼女は「ダンナ」呼びでした。後に少し年の離れた3人目の男の子を生んだのですが、男の子3人の家なのに、家の中はメッチャ綺麗でした。遊びに行くと「お昼食べていって~」と素麺とかをちゃちゃっと作って食べさせてくれたりもしていました。私は子どもの面倒を見るのが嫌で娘が3歳になる時に二人まとめて保育園に入れてしまったので、それ以降はお砂場仲間ともあまり接点はなくなりましたが、このお砂場メンバーの大部分が同じ習い事をしていたのでお迎えに行く週に1回程度のおしゃべりが小学校の高学年くらいまで続き、それ以降は没交渉になってしまいました。

不思議なもので、この20年以上、彼女らとは近所のスーパーですら顔を合わせたことがありません。私の目が悪いので気づかないだけなのかもしれませんが、それにしてもこんなに会わないってことがあるのでしょうか?

あんなに毎日毎日、一緒にいた仲間だったのに・・・

元々の私は人付き合いが苦手で、公園以外で彼女たちと付き合っていたわけでもないので、本当に子育てのときだけのママ友で終わってしまったんでしょうね。

それで良かったのかもしれませんが、ちょっとだけ寂しい思いもあります。

ただ、もしこれからお付き合いを再開するとしたら・・・それもめんどくさくて嫌かも(笑)

究極、私は人付き合いは嫌いなのかもしれません。

 

ご近所さんと言えば、私が越してきて間もなく組長をやった時はまだ組が分かれる前で、今は別の組になっているお向かいの組のメンバーがもうかなりお年を召してきているようです。同じ組だった時は多少は関わりがあったのですが、別の組になってしまったのであまり接することも亡くなっていました。

その組にいたやっかいだったオジサンが亡くなり、残されたオバサンが最近、車の車庫入れに四苦八苦をしている姿を見かけるようになりました。ここは女の子が二人いたようで、一時期、上のお子さんが子どもを連れて戻ってきて一緒に暮らしていました。最初は里帰り出産だと思っていたのですが、数年後、子供二人を見かけるようになりました。と言うか、恐ろしい女性の怒鳴り声と子供の泣き声が響き渡る、と言う感じで・・・ しかし、それもいつの間にかなくなり、オジサンが亡くなったしばらくしたら、どうもオバサンが一人暮らしをしているような感じです。すべて「ようです」としか言えないのは、とにかくご近所付き合いが全くない状態で・・・ 実を言うともう25年も前に我が家とお隣の家の前に雨の日もずっとバイクが放置されていたので、当時の裏の奥さんと相談して警察に届けたら、なんとお向かいの家の息子さんのものだったらしく、警察の方に「ご近所付き合いしてないでしょ、それ、前の家のバイクだよ」って言われました。

でも地図上は確かに道路を挟んで前の家ですが、そこは土手と言うか高台になっていて出入り口も反対側の道路なので、うちもうちの裏の奥さんも一度もそこの息子さんという人を見たことがなかったのです。警察は民事不介入ということで、自分たちでなんとかしてください、と言われ、たまたま組長をしていたので、そこの家の電話番号がわかったので電話をして「お向かいの○○ですが・・・」と言ったら相手も「お向かい?????」って思い切り不審がられました・・・ お互い様、と言うか、その程度のお付き合いしかない地域なのです。2~3年前に、そのオタクの裏に新しい家ができて、その家は我が家が接している道路の方に入り口があるのですが、時々、我が家の前に迷惑駐車をします。我が家の前が4mから6mに切り替わる道路で、先にも書いたように高台になっているので、高台の擁壁の下に停めることが可能です。ギリギリ、車が止められていても家から出れないことはないので。そちらの高台の方の多くが出入り口にしている道路は4m幅なので、来客時などにわざわざ、うちの前の道路に止める人も結構いたりして迷惑を被っていました。でも我が家も駐車場が1台分しかないのでたまに来客があると自分の家の間ではあるけれど道路に停めることもあるので文句は言わずに来たのですが、その新しい家の人は自分の家に2台分の駐車場があるにも関わらず、停めるのがめんどくさいらしく(ちょっと狭めだし面しているのが4m道路)割と常駐するのです。そこに停められると、我が家からは左方向(4m道路)にしか出られなくなります。ちょっと行けば右方向に行く道路に合流できるのですが、結局遠回りをしなくてはならなくなります。私が出かける時は圧倒的に右方向が多いので急いでいるときなどはイラッとします。まあ、健康のためになるべく車を使わないで自転車で、とか思っていたこともあるのですが、膝を悪くして自転車が困難だったり、梅雨時で車を使わざるを得ないときなどは本当に腹が立ちます。

とは言え、まあ、こんなご近所トラブルなんてささやかなものなのでしょうね。

考えてみれば子育てで必死になっていたときも何らかのささやかなご近所トラブルはあったように思うのですが、忘れてしまっています。

結局、今の私はヒマなのがいけないのかもしれません。

お仕事に出ていれば、いくら前のオジサンが日中にバリバリバリバリ爆音を立てていても気が付かないでいられたのですから・・・

そして、多分、歳を取ることによって許容力が減退してきていることも関係しているのかもしれません。

 

この先、どうやって暮らしていくか考えなくてはいけませんね