息子のお嫁さん・・・

先日、息子のお嫁さんがマンションに泊まりました。

彼女がお泊りをするのは結婚してから初めてのことです。

盆にも正月にも顔を出さないで平気でいられるってすごいなぁと思っていたんですが、その状態であったにもかかわらず、今回は新しいマンションには「泊まりたいです!」と言うラインが来ていました。

それが一ヶ月くらい前だったのですが、実は今日からアメリカに行くそうで、我が家からの方が空港に近いのが泊まりたい理由のようでした。

まあ、今更 驚きませんが(笑)

娘はかなり怒っていたし、泊まる前に先にスーツケースだけおきに行きたい、と言うのも私が仕事で家にいない時間帯でしたので嫌がっていました。私は息子にマンションに鍵を渡しておいたので、それで勝手に入っていいよ、と言っておいたのですが、それに対して娘は大反対していました。

曰く「彼女がどういう人間かもわからないのに留守中に勝手に家に入ってほしくない」と。

私は1年間、彼女をがんセンターに送り迎えしていたので、少なくとも人とし倫理観のない人間ではないと思っているのですが、娘は夫の姪っ子(従姉妹)がお爺さんの通帳を持ち出したり、母親の貴金属を勝手に質に入れた挙句 自己破産をしているのを目にして、いくら身内と言っても他人は信用がならないと言っていました。

娘はものすごく潔白な所があります。

実は私は実家が自営業だったので、結構お金がそこらに置いてあって、たま~に勝手にいくらかちょろまかしたことがあります。と言うか、子供の頃から「銭函」と呼ばれていた釣銭入れから勝手にお金を持って行って駄菓子を買ってくるのが普通で、それを禁止されたこともとがめられたこともなかったのでハードルが低かったのかもしれません。もちろん、人として絶対的に人様の物に手を付けることはありませんでしたが、身内に対しては許される感がありました。もちろん、それはあくまでも血の繋がった身内なので、夫の家族とは別だと思います。

でも、娘は全ての「不正」が許せないタイプです。またまたそれを普通、と考えてしまう私が普通ではないのかもしれませんが、実家は自営業だったので、なんでもかんでも「経費」で落とすのが当たり前でした。言ってみれば不正経理です。それを「自営なら当たり前」と言う感覚で育ってしまって、何かにつけて正義を振りかざすくせに、それに関しては「必要悪」と平然と流してしまえていたことに今更ながら驚きます。

話がずれましたが、娘の言い分ももっともな所があります。結婚して7年、数えるほどしか顔も見せない兄嫁が何者か信用できないのは不思議ではないでしょう。私は息子をないがしろにしている感が嫌だな、と感じるくらいで、まあ「イマドキの子」なんだろうな、と思う程度です。もちろん結婚当初は色々あって胃潰瘍にまでなったので今でも本当の意味では好きではないかもしれません。そもそもこの日記を定期的に書き始めたのも息子夫婦きっかけでしたし(笑)

 

そう、今回も「海外旅行に行くから泊めて」ってことなんです。(息子たちが住んでいる所からの空港バスは運休中) 今、またお仕事が忙しい、と言っている息子を1か月放っておいて、自分だけ海外へ・・・ 確か前もロシアに一人旅で行っていた気がします。それ以外は聞いていないのでわかりませんが、海外が大好きだし、今回のアメリカ行きも「マイルが溜まっているからタダで行けるし・・・」と言う事でしたから相当行ってるんじゃないかなぁ。なので、まあ思うところは多々ありますが、それでも息子がそれでいいのなら何も口を出さないスタンスではいます。そもそも息子は全く連絡をくれません。前の家に戻ってくる時も多くて年二回、盆と正月に30分いればいいくらいでした。 

なので、息子が何を考えているかはわからないし、私もずっと息子の事を腫物を触るように扱ってきたので本音も聞けません。そもそも奴はそんなことまで話すの?と言う感じで何もかもお嫁さんに話してしまうようで、ちょっとし愚痴がとんでもないトラブルになったのが、結婚当初の出来事です。彼女はその時にとても辛辣なメールを私によこしたことなんてきれいさっぱり忘れているのでしょうか? 

ある意味あっぱれです。

がんセンターに送り迎えしている時も、何度も同じことを説明しても、「へーそうなんだ~」ってことが多くて、いかに彼女が私たちに関心がないかを実感していました。まあ、そっちがそうなら、こちらも気にしないでおこう、ってスタンスにしていますが、正直あまり気持ちのいいものではありません(笑)

それでも娘に比べればはるかに女性らしくて可愛げはあります。なんでもかんでも質問してくるので興味があるのか、と勘違いはします(笑) 一生懸命説明をしてあげたり、思い出話をしてあげたりするときは私自身も楽しいのは間違いないです。でも、全く覚えていなくてまたおんなじことを聞いてきたりするのが常ですが (と言うほど会う機会もなかったけど・・・)

とりあえず娘に同じ話を二度しようものなら「それ聞いた」とか「知ってる」と一刀両断に切り捨てられます。その時の虚しさよりはいいかな、と思います。

 

と言う事で、新しいマンションを「いいな~。広いな~うらやましい」を連発してお嫁さんはアメリカへと旅立っていきました。

でも、前の家は5LDK+納戸でしたが、お嫁さんの実家は車庫だけでうちの家の土地よりも広いし、彼女が高校生の時に引っ越して来たのでまだまだ新しいし、外見もオシャレです。一度だけ彼女の実家のリビングに通してもらったことがありますが、我が家のリビングの3倍は広いと感じました。それこそ豪邸に住むお嬢様でしたので、息子も前の家に呼ぶのが恥ずかしかったのかな、と思っていました。しかし、息子は転勤族なので極力物を増やさないようにしていると言っていたし、そもそも家にいる頃から息子はミニマリストできれい好きで何もないスッキリした生活をしていました。それに対しては不満はなさそうにも見えていたのですが、本音は狭いアパート暮らしは苦手なのかもしれません。

息子は相変わらずハードワークでブラックな働き方をしているようです。それで順調にいけば最終的に本社のある川崎に定住できるそうで、いつか家を建てるならそこで、と言う事だそうです。なので、もう二度と地元には戻ってこないとあらためて思ったので、そろそろ前の家の売却を視野に入れなくてはいけないかな、と思っています。

ただ、先日久々に戻ったら、やっぱり今のマンションの3倍くらいの荷物が残ったままでした。これの片付けができるとはどうしても思えません… めちゃくちゃ憂鬱です。

こんなに物に執着していなければ、私も息子のお嫁さんのように家族をほっぽってフラッと旅行に行けたのでしょうか(笑)

物が少ないってのは本来は自由でいい事なんだろうなとしみじみ思います