ホントですか?

正月以来久しぶりに実家に顔を出しました。

ほんの1時間ほどだったので大した話もできなかったのですが

その中で気になったのが、ご近所の一人暮らし老人がここ最近で5~6人孤独死をしていると言う話。

実家は大都市の田舎部です。

昔から古い人間関係がはびこっていて、私が大学を出てとっとと結婚して家を出たのも煩わしい人間関係が原因の一つと言ってもいいです。

かれこれ50年以上も前の私が子どもの頃はそれなりに田んぼも畑もありましたが、準工業地帯とで1970年代は「公害指定地域」でもありました。それでも周りは古い田舎の集落で江戸時代は砂浜であった関係で3階以上の建物は立てられないとのことでしたので昔ながらの古い家が立ち並んでいました。我が家は今からちょうど100年くらい前に、その集落で初めての二階建ての家だったそうです。思い起こせば私が中学生になるくらいまでは平屋の家が多かった気もします。私の通っていた小学校は私が入学した年が開校2年目でした。1~2年は一クラス50人弱でしたが3年の時に52人になったおかげで3クラスになりました。学区に新生団地の開発が進み転校生が続出しました。卒業するころは1学年105人程度だったので 1クラスは35~36人で 世間で40人学級にしよう!と大騒ぎしているはるか以前にそれを達成していました。

今から思うと1クラスの人数が少なかったのでクラスの仲が良く、コロナ前の4年ごとのクラス会には8割程度が集まると言うほどでした。今私が参加しているライングループは15名ほどです。でもそこに参加していない5~6名とは連絡をすればすぐに連絡が取れるらしいです。亡くなったのは2人、この間のコロナの件でトラブってしまったのが1人、全くの所在不明が1~2人と言う感じです。いずれにしても小学校を卒業してちょうど50年になりますが、それだけ連絡が取れると言うのはすごい事なんだと思います。と言うのも、ほぼほぼすべての人が地元に残っているから。 

それが私の住んでいる実家の土着性の象徴でもあると思います。

さてさて、以前にも実家に行くと母の昔語りと言うかご近所の噂話で辟易すると書きましたが、私もすでに結婚して40年近く。つまり実家を離れてそれだけの年月が経っています。元々、若い頃にご近所さんのことなどほとんど知らなかったし、とにかく時間が経ちすぎています。それなのに母は私が何でも知っているかのように話してくるので、いちいち「え?それって誰?」と確認するののが大変です。さらに昔からの屋号で呼ぶことが多いので突然苗字が出てきてもそれと結びつきません。ギリギリ私の同級生と妹たちの同級生の実家の事ならわかるのですが

 

そう言う昔からのご近所さんの訃報が、私にとってはまるでホラーなのです。

前にも書いた気がするのですが、我が家から20台くらいの停めれる駐車場を挟んだお向かいの家で一人暮らしの高齢者が孤独死しして腐敗臭で大騒ぎをしたことは聞いていたのですが、その後、その家の隣で一人暮らしをしていた人も孤独死。我が家から3軒ほど離れた借家に住んでいた独居老人も孤独死・・・ 妹に言わせるとここ最近で5~6件、そう言う話があるとのこと。

多過ぎませんか? 本当にホラーです。

さらに衝撃を受けたのは我が家からは徒歩で3~4分の家で高齢の父親と息子が「餓死」していたと言う話・・・ それまでの孤独死は全員おそらく病死なのですが、そこは餓死・・・ 怖すぎます。その餓死した息子が私より1つ年上の同じ通学団の人でした。私はその家は私より一つ上のお兄ちゃんと一つ下の弟の二人兄弟だと思っていたのですが、もう一人上にお兄さんがいたようです。そう言われてみればよく似た大きな人がいたような気もします。我が家は女ばかりだし、そこは男の子ばかりでちょうど学年もずれていてほとんど接点はありませんでした。

ただ、私には50年来罪悪感を感じていることがあります。私が小学4年か5年の頃、我が家は初めて犬を飼いました。豆しばのシバちゃんは可愛くてお散歩をさせるのが楽しみでした。

そのシバちゃんがそのお宅の玄関の真ん前でウンチをしてしまったのです。当時は今のようなエチケット袋とかなくて、公園とか田んぼの端っことかでさせて放置していました。ところがシバはそのお宅の玄関の真ん前で・・・ 私は本当に必死になって鎖を引っ張ったのですが、めずらしくシバは言う事をきかずこんもりと・・・ 私は誰も見ていなかったのを良い事幸い、飛んで逃げました。そして、それ以降、決してそこの家の前を通らないようにしていたのです・・・ と言うか、それ以降、犬の散歩自体しなくなりました。小心者なので、とにかくそのお宅の名前が出るたびにドキドキして なかったふり聞かなかったふりをして過ごしてきました。その程度の記憶しかないご近所さんだったのですが・・・

母たちの世代が亡くなるのはもう年も年だから仕方ありません。でも、その亡くなり方が「孤独死」であるのは衝撃です。

そして、私たちの世代の「顔見知り」が亡くなっていくのも衝撃ですし、今回の餓死と言う亡くなり方も衝撃でした。

今は母は妹と暮らしているので死後数か月も放置されることはないと思います。もし一人暮らしをしていたとしても我が家はバス停までの通り道で昔からのお店の名残で間口が広いのでいつも誰かがかつてのお店の入り口から声をかけてくれていました。母に関しては本当にたくさんの人間関係があるので何とかなる気がするのですが、ただ、毎日のように来ていたご近所さんもすでに多くの皆さんが鬼籍です。空き巣に何度も入られたことからさすがの母もその入り口に鍵をかけています。今は妹がいるので孫たちも週に1回は顔を出していますが、そのうち顔を出さなくなったら・・・ う~ん・・・ 

 

母のように近所との交友関係が広いわけでもなく、さらに人づきあいをしなくていいからとマンションに移り住んだ自分は年を取った時にどうなるのだろう?と 不安になりました。

息子は正月にも来なかったうえにそれ以来一切連絡はないし、娘は今は同居ですが本当にいいかげん嫁に行くなり一人暮らしなりさせねば、と思います。

これから先、自分たちはどうなって行ってしまうのでしょう? 

 

ネットの記事でマンションでの「孤独死」とか「ゴミ屋敷化」が取りざたされていました。家の中なので見えにくいのですが、部屋とかベランダにゴミが詰まっていて、それが共用部の悪臭や虫が湧いたりの問題になるのだそうです。

うちのマンションは新婚さんや子どもが小学生くらいのニューファミリーが多いのですが、少なからず我が家のようなリタイア組もいます。我が家の2つくらい上の階のおじいさん。70代後半かなぁと言う感じなのですが、この人とエレベーターで乗り合わせると死ぬほどタバコくさい… なので、見かけると一度見送ってエレベーターに乗るのですが、その空の状態でもすごくタバコのにおいがします。どうやら体に染みついているようです。以前、ベランダでの喫煙に対する注意書きが出ていましたが、この人かなぁと つい疑ってしまいます。

たかがエレベーターでの臭いが気になるので、もしもどこかのお宅がゴミ屋敷化していたらマンションも悲惨だな、と思います。

そう言えば最近はちょくちょくマンションでの火災とかもニュースで見るし…

一応、今のところは新しいマンションなので防災検査とか小まめにしてくれていますが、マンションが古くなって管理費などが怠ると、そう言ったメンテナンスの費用が捻出できなくなる可能性もあるそうです。うちのマンションは大丈夫だと信じたいけれど、実を言うとまだ半数くらいは未入入居です。お隣の駅にできたマンションは完成前に120戸完売御礼って垂れ幕が掛かっていました(うちより相場として1000万近く安い) この3月完成予定のマンションがほんの5分ほど先にあります。相場としてうちより500万程度は安い値段設定だったように思います。

これは本当にもしかしたら 半数が売れ残ったまま(当然、値下げはされると思うけど) 管理に支障が出てきたら・・・ せっかく、終の棲家として選んだマンションだったのに……

いや! 霊視の先生がオッケーを出してくれたのですから信じなくては!

 

私の老後は安泰! そう言い聞かせることにします。