親戚

私の実家は本家で、父は30年以上前になくなっていますが、その段階で 姉1姉2そして妹と弟がいました。それぞれ夫婦健在でした。

母は姉と妹、弟がいてこの4人きょうだいはとても仲良しでした。他に嫁ぎ先で亡くなったお姉さんと、戦死した兄(きっとこの二人は異父兄弟) そして祖父が前の結婚で捨ててきたきょうだいが二人(兄と姉、後に裁判で会った時には二人共80代で独身だったらしい)

昔の人の結婚というか、人間関係はそれぞれ複雑です。

父の祖父は一代で財を成した人で、めちゃくちゃ羽振りがよかった時に、「自分がこの先本家として家を切り盛りする」と言って墓と仏壇を引き継ぎ本家を名乗ったそうです。しかし、実際にはその祖父(私からすれば曽祖父)は事業に失敗し、破産をしてしまいました。なのに、本家としての役割だけは残って、前にも書きましたが、法事を100回忌までやる土地柄で、私が記憶しているだけでも3回は100回忌のといあげ?の法事を行いました。

実家は借地ですが、元々はその曾祖父さんが別荘として建てた家にお情けで住まわせてもらって今に至る、と言う感じだそうです。祖父が結婚したのは兄嫁さんでした。跡取りである祖父の兄が亡くなった時に昔はよくあることだそうですが、その兄嫁さんを弟にあてがった、という事らしいです。で、伯母1は祖父の兄との子供、父にとっては本当は従姉弟、伯母2は私の父にとっては異母姉です。結局、祖父は自分の好きだった女性と結婚するために、当時は妻であった兄嫁を離縁しました。そして生まれたのが父、叔母、叔父の3人でした。伯母1は言い方は悪いけれど元々祖父の実の子ではないので、そうでもなかったようですが、伯母2は父たちと血はつながっていますが、継母は自分のほんとうの母親を追い出した人なのでものすごく嫌っていたようです。また、祖母も本当は父の上にもうひとり男の子がいたのですが、その子供が伯母2と同い年であったために、その子供を里子に出すことが結婚の条件だったそうです。なので、祖母からすれば伯母2さえいなければ、と憎らしく思っていたようです。

私は子供だったので父の兄弟たちのいざこざはあまり知りませんが、とにかく穏やかで優しい伯母1と違って伯母2がことごとく我が家を嫌った言動をすることは母から聞いていました。

母も気の強い人だったのでこの小姑を嫌っていました。そして、母が私が気に入らないことをする時の口癖が「お前はあのおばさんそっくり」と言うものでした。父の兄弟は女は本来従姉妹である伯母を含めて祖父によく似ていました。(言いたくないけれど、某国の前の将軍様にそっくりでした) 一方、父と叔父は美人だった祖母に似て「美形」でした。私は多少は祖父にも似ていましたが、とにかく父に生き写し、と言われているくらいだったので、○○家の本家の見た目とはちょっと違っていたと思います。でも、母は私が何か気に入らないことをすると、「あんたは顔も性格も○○家そのもの」と言いました。私はそれが嫌で嫌でたまりませんでした。

結婚する時、なんとなく自分の血筋に近い顔つきに相手を選んだりするみたいですが、私も夫と歩いていた時に「兄妹?」と言われたことがあるので似ているのだと思います。夫の姉は父親そっくりでその父親は母親(夫の祖母)そっくりで、この祖母は○○小町と言われた美人だそうですが、正直なことを言って夫の父を含めておじおば全員が見事にこのおばあさんの系統だとは思うのですが、今の基準ではあまり美形にはならないと思います(どちらかと言えばうりざね顔で一重目の平安顔) 夫は義母に似ています。義母は初めて見た時、正直なことを言えば本当に田舎のごついおばさん、と言う感じでした。でも、よくよく見たら、夫はこの人の血が強いんだな、と思った次第です(笑) で、私の娘はこの血を強く引いています(笑) 体型や雰囲気が綿入とよく似ている、と言われますが、顔のパーツは明らかに姑→夫→娘です。

一方、私の息子は昔今で言うところのママ友が「息子くんって誰に似ているの? あなたではないよね、凛々しいもの。ダンナさんにも似てないよね、息子くんはハンサムだもの」と(爆) そう、私は妹たちに「ぼけた顔」って言われるくらいぼんやりした顔だったし、ダンナさんは何しろ姑そっくりだったし(笑) 

しかし、この我が家の息子、私の従姉弟(父の妹の長男)によく似ているのです。叔母は○○家のどちらかと言えば某将軍様系の顔でした。でも、祖母(叔母にとっては母)の血が色濃く出て父や叔父に似た系統になったのかもしれません。彼には父の葬儀以来会っていませんが、ちょっとした有名人なのでネットを検索するとちょくちょく顔を見ることができます。叔父にも似ているな、と。そうすると母が嫌っていた叔父にもうちの息子は似ていることになります。

そう、母は父の兄弟たちを嫌っていました。特に伯母2には小姑根性丸出しで嫌がらせを受けていたようで、本当に隠してもいませんでした。ただ、彼女の子供は私より3歳年上の女の子と1つ年下の双子の男の子でしたが、とにかくメチャクチャいい子たちでした。母はそれでも正義元が強いの言われなく人を嫌ったりけなしたりはしないので、この義理の姪と甥たちのことは絶賛していました。「なんであんな嫌な人なのに、子供たちは良い子ばかりなんだろう」と

逆に、と言うかいつもどおり、私たちを貶める手段として言い放っていました。(いとこたちに比べてお前たちはだめな人間だ、と言う感じです)