明け方の声

ここ数年、眠りが浅く、ひどい時には不眠状態のように感じていました。

ありがたいことに最近はたまに眠れない時もありますが6時間ぐらいの睡眠は確保できるようになりました。

6時間ぶっ続けで眠ることは難しいのですが目が覚めるタイミングはいわゆるレム睡眠?のサイクルの1.5時間ごとかっきりです。 なので、例えばうつらうつらし始めた時に時計を確認して(もう習慣化している)3時間後、4.5時間後に目が覚めると、「ああ、ちゃんと眠れていたな」と以前のようにヒステリックにならずに済むようになりました。

昨晩は12時半頃にうつらうつらとしたので、トイレに目がさめたのが2時少しすぎでした。トイレに行った後そのまますっと眠りにつきました。ところがその後、4時40分ぐらいに突然ドアの方から「んん?」と言う声が聞こえて慌てて飛び起きました。男の人の声だと感じたので夫に何かあったのかと(夫は息子の部屋だった所で寝ている) しかし誰もおらず、念の為?トイレに行きましたが、その近くにある息子の部屋も娘の部屋も電気が消えたままでした。(子供部屋はドアの上がガラスになっているので明かりがついていればドアを開けなくてもわかる)

昔、娘が自殺未遂をしてから私は音にものすごく敏感になっています。特に夜中にドアを開け締めする音や、娘がベッドで寝返りを打っているだろう音ですら聞こえてくるとざわついてしまいます。今のように一人っきりでリビングにいたとしても、常に聞き耳を立ててしまいます。ただ、私の耳は耳鳴りの影響で音が聞き取りづらく、余計に神経を使って、正直言って家の中にいると落ち着きません。誰もいないはずの家の小さな物音にも怯える状態で、それが幻聴?を生むのかも知れません。在来工法の木造住宅なので家を建ててから10年くらいは家鳴りもすごかったので、なんとなく最初から家の中の音は常に気になってはいました。

 

しかし今朝の「んん?」と言う声は、本当に人の気配を感じたのです。

 

今日は父の33回目の命日です。

入院中、4時になると付添の母や妹に「朝だ、カーテンを開けてくれ」と声を掛けていたという父は33年前の今日、夜の明ける前に息を引き取りました。

 

とても寒い朝で病院から一旦実家に戻り、まんじりもせず迎えた朝の冴え渡るような朝焼けが目に焼き付いています。

一転してお通夜の日は吹き荒れる雪でした。

葬儀の日はまた鮮やかに晴れ渡り、沢山の人に送っていただきました。

12月、私の誕生日も近いけれど、でも、今の私にとっては父の命日という方が重い気がしています。