チッ!

妹の旦那さんが定年になり、再雇用先が実家から通ったほうが近くなったようで何年ぶりかで単身赴任を終えて妹と母が暮らす実家へ戻ったようです。

これで、私が実家へ戻る目はなくなったかな、と。

3月にお雛様を片付けに、実家へ行った時に、私としてはものすごく愛着がある家だけれど妹たちが長く住んでいたのでもう妹の家なんだな、と実感しました。

最後に私が使っていた部屋は妹のダンナさんの趣味の部屋になっていて、一番最初に私が使っていた部屋は妹たちの寝室になっていました。

2階には二間続きの和室があるのですが、その北側の部屋が妹の部屋に。

妹たちが使っていた個室が2つありますが、それぞれ妹の子供たちが出ていった時のまま、と言う感じです。

1階には仏間があり、その横には、元々はキッチンだった部屋が母の寝室になっており、老化を挟んで元々はリビングだった部屋が母の作業部屋としてミシンやら作業台が並んでいます。

あとは妹たちが家に入る時にリフォームしたLDKがあり、普段はここで皆が過ごしています。他に元お店だった土間の部分が倉庫になっています。

ぶっちゃけ言うと部屋数は多いです。

私はこの家に戻りたくてたまらなかったけれど、戻ったとしても無駄に広い空間があるばかり。

でも、いま現在、片付けられない女の私にとっては実家であれば、自分の大切なものを何一つ捨てることなく収納できます。だから、戻りたくて戻りたくてたまらなかったのに

さして思い入れもない妹がその家に当たり前の顔をして住んでいるのがむかつきます。

土地が借地なのでいずれ母が亡くなったら返さなくちゃいけないのですが、私はなんとかその土地を買い取ることはできないか、と思ってきました。

(昔からとっとと出ていきたい、と言っていた妹がその家に住み続けているのが腹立たしい)

実家の土地は60坪ほどですが、近接した土地も同じ地主さんで、昔打診したところ地主さんはそのあたりも一括で買うなら考えても良い、と

ザラッと見てもその土地はうちの4倍はあります。うちの地主さんは絶対に負けない人で、かつての店子と言うか借地人は全て家を更地にして返して終わる、と言われています。

実家を更地にすればこの一角は駐車場になると思います。今も、我が家以外は簡易の駐車場になっているので。地主さんからすればうちが出ていけばスッキリちゃんとした駐車場にできてメリットがあると思います。

実家にこだわっているのは私だけで母も妹もさして思い入れはないみたいです。

今住んでいるところと比べれば平坦であることと交通の便が良いこと、日当たりが良いことがメリットですが、国道沿いなので空気は悪いしうるさいし、実は江戸時代には砂浜だった地域で地図を見ると思ったより海が近くて驚きます。いずれくる大地震の折には必ず液状化するだろうし、津波の被害にも必ずあうと考えられます。

そう考えるとあまりメリットはないのかもしれません。それでも実家に惹きつけられるのは私が「跡取り」と言われていたからなんだろうな、と思います。

夫は自分の実家に全く未練がありません。と言うか、田舎の地域を嫌っている感じもしました。一応、街育ちの私が田舎を苦手としても仕方ないけれど、自分は生まれ育ったところでしょうに・・・ でも、ほんっと田舎って怖いです。

夫の実家の隣は違法建築の家を未だに「作っている途中」という事でかれこれ25~30年は足場を組んだままです。擁壁の上にそのまま家の基礎を立てているので今の建築基準法では絶対に通らないと思います。我が家が家を建てるときでも敷地から何メートルかは下げなければならなかったのですから、擁壁の石垣の上に土台はありえないです。しかも車が1台なんとか通れるほどしかない道路にはみ出して足場が組んであるのですから

ダンナさんがこの間、実家に行ったら、その足場がついに撤去されていたようですが、その代わり家の前にある用水路に橋をかけてその上にゴミが山程積まれていたようです。田舎なので敷地はめちゃくちゃ広いのに、なぜ、わざわざ道路を挟んだ「用水路」に・・・ ほとんど「ゴミ屋敷」

子供がいるようですが、もう寄り付きもしていないとのこと。それこそ、いずれ住人が亡くなったとしてもその家は空き家のまま放置されるのかもしれません。

旦那さんの実家も築80年以上の古い家と兄嫁と息子が住んでいる離れがありますが、この古屋もそろそろ限界かもしれません。とにかく田舎の家なのでガタイがでかいのです。典型的な日本家屋の田の字の座敷になっています。台所とリビングをリフォームしてますが、それももう40年以上は経っているようです。あとは昔の台所。竈があるくらい古いです。トイレは外です。義姉がいる離れからは遠く、夜は辛いので家の中にトイレを作りたいとずっと言っていましたがいまだ叶わず、という事らしいです。土地は200坪あります。(農機具小屋と作業小屋も含む)

義姉が住んでいる離れより作業小屋のほうが立派なので、これをリフォームすればいいのに、と思うくらいですが、何しろ働いたことのない義姉と、知的障害のある息子の二人暮らしなので難しいかもしれません。いずれば嫁に行った娘一家の世話になるしかない気もしますが、この娘のダンナさんもかなりイマイチは人で、あまり頼りにはならないかもしれません。ただ、農業だけはできるので、姪が結婚してからは我が家も農家の手伝いをしなくて良くなり助かっています。義両親はなんとしても跡取りに嫁を取ってなんとか家を残してほしかったみたいですが、でも最終的には姪っ子が最終相続人になるでしょう。ただ、この子は借金で自己破産をするような子でしたが。まあ、彼女の浪費が原因、という自己破産でしたが、旦那が知らないはずはないし、そもそも自己破産できるほどの知能もないのです。ダンナさんは抜け目のない人だと思います。それを知っていて彼女のもとに夫実家の財産全てが行くのは嫌だと夫の姉は言っていましたが、夫は「しかたない」で終わりでした。私と違って実家に対する思い入れは全く無いみたいです。

 

私も実家に対する執着をなくせばもっと楽に生きられる気もします。