妹2とその家族

妹2の次男のところに男の子が生まれた、と母から連絡がありました。

妹2は私より生まれ年は4つ、実質的には3つ年下(妹1は2つ下)で、25歳で結婚して子どもが3人います。

一番上が女の子で去年就職したばかりの独身。(大学院の博士課程&フランス留学2年アリ)

妹2の子供も全員2歳差で、長男のところの子どもはこの9月で満2歳で、二人目がまた9月ころ生まれる予定です。

ウチの娘より7歳下の妹2の次男くんは大学1年の時から付き合っていた彼女と結婚して3年くらいかな? 結婚前からしょっちゅう、実家に出入りしていたので、私もよく顔を合わせています。まあ、仲のいいカップルで地味な印象だったのですが結婚式のときはそれはもう可愛らしかったです。長男くんは「身内だけでやるから」と結婚式に招待はしてくれませんでしたし、ちゃんと連絡もなかったのでお祝いも渡していません。このあたりの事で母と揉めたり色々ありました(笑) とにかく長男くんはケチなのです。弟と仲が良かったのでしょっちゅう一緒にでかけていたのですが、誘っておいて奢らせる、と言うのが常套手段だったそうです。それでもうちの母が猫っ可愛がりしていました。まあ、憎めないやつではあるのですが、私としては結婚式に呼んでもらえなかったのが凝りになっています(笑)

一方次男くんはそれはもう小さな頃からかわいくて、L'Arc~en~Cielのハイドくんに似ています。物腰も柔らかだし、気配りもできる子です。去年、私が実家にお世話になっている時に妹2の誕生日があったのですが(ちょうど土曜だった)、ケーキを買ってお祝いに来ていました。当時、実家には妹2と母の二人、そして私が居候、(妹2のダンナは単身赴任)と言う状態だったのですが、ケーキは8個。その日は母、妹2、私、次男くん夫婦でいただきました。その後、妹2が長男夫婦に「次男くんからケーキもらったから食べにおいで」とラインして長男夫婦が娘を連れてやってきました、手ぶらで(笑) そう、これは他人の目でシビアに見てしまいますが、別の日も何かの集まりがあった時に、長男夫婦は量販店のシュークリーム、次男夫婦は妹のお気に入りのケーキ屋さんのホールケーキを手土産に持ってきていました。お値段的にも次男くんのほうが倍くらいしそうでした。長男夫婦は公務員の共働き、次男夫婦は転職したばかりの安月給の次男くんと普通の事務で働くお嫁さんです。長男嫁は育休中に2人目の産休に入っても二人目育休を十分取れる公務員です。去年、一戸建ての家を買いました。一方、おそらく次男嫁さんは仕事を辞めたんじゃないかな・・・ 微妙に経済格差が生じている気がします。

長男くんとお嫁さんは二人共倹約家というか、言葉は悪いけど締まり屋というか・・・

うちの実家の地域は子どもに関してはお嫁さんの実家がやるのが当たり前なのですが、お宮参りですらお嫁さんの実家から「そちらでやっておいてください」と言われたそうです。なので、当然、私たちがやってもらったようなお支度など何もなかったと思います。で、長男が自分の父親にあれこれ買ってもらっています。(うちの妹はダンナにお金を任されていない) 

なので、いらぬお世話とは言え、妹にはくれぐれも長男にやってあげた分は次男にもやってやるように、とは言っています。でも、次男くんのお嫁さんの実家もお隣の県ですが、嫁側がやるものだと思っているようで色々、準備しています。結婚式の時も今どきにしては立派な結婚式だったのでちょっと驚きましたが、どうやらお嫁さんのご両親は共に一流企業勤めらしいです。結構裕福です。おかげで? お嫁さんもとってもおっとりした子なのですが、おっとりしすぎて何もしません(笑) 長男嫁さんもうちの実家で手伝いをしているところなど一度も見たことがないし、お正月などに私や私のもうひとりの妹などが準備をしたり片付けをしたりしていても、机を拭く程度も食器を下げることすらしません。次男嫁さんも同じなのですが、その代わりに次男くんが手伝うんです(笑) いつも実家に来て二人してご飯を食べると、必ず次男くんが片付けをしていました。それで何も言わせないぞ、と言う次男くんの無言の圧力を感じていました。

一方、長男くんは一切手伝いません。それでいて親子3人でしょっちゅう実家に来てご飯を食べていきます。ある時母が、妹2に「嫁さんに少しくらい手伝えって言ってやろうか?」と言ったのだそうですが、妹2が「私が姑に指図されるのが大嫌いだったから、絶対言うな」と言ったそうです。その話を聞いて私と妹1は「言われなきゃやれない妹2も大概なもんだね」と、まあ、そこはネーチャンの傲慢かもしれませんが、うちの妹2も末っ子なので甘やかされ放題でした。私や妹1もそりゃ、指図されるのは嫌いではあったけど、それでも年長者を立てる、と言う意識はあったし、言われる前に動いている自覚はあったので、言われなきゃできないくせに言われて文句を言うスタンスの妹2ってワガママだな、と。まあ、自分がやってきた結果だから仕方ないさ、と・・・

しか~し! 因果応報、というのであれば、姑に素直に従って来た私が、なぜに息子の嫁に好き勝手な振る舞いをされるのか・・・ってことです。私は泣きながらそれでも義実家の意向に従って嫁としての勤めを果たしてきたのに・・・

なんだか、真面目に真面目にやってきたつもりだったのに、結局、私は変な言い方だけど「見返りを受けていない」って思ってしまいました。

妹1は男の子二人ですが長男が仕事を辞めて家に戻ってきてから喧嘩ばかりだと言っていました。ダンナさんのお兄さんの紹介で再就職したものの、それも辞めてしまって・・・と前回電話した時に嘆いていました。次男くんは就職して家を出ていますが、その次男くんも去年の5月くらいに転職したみたいだけど、コロナの影響で確認が取れない、と。

「男の子なんて育てがいがない」 「娘が欲しかった」 と、いつも嘆いていました。でも、妹2のところの男の子は二人共、なんだかんだと実家に入り浸っています。お嫁さんたちも喜んでついてきています。そりゃそうでしょ、母と祖母が甘やかしまくるし、自分たちの部屋もそのまんま残っているので、ご飯を食べる時以外は、そこで自由にしていて、長男くん夫婦は子どもを預けて二人でお出かけできるし・・・ 私からすればやりたい放題・・・これを許す妹2と母。 いいご身分だね・・・

でも、母からすれば彼らは「内孫」なのだから仕方ないのかもしれません。母が妹2に対して愚痴を言ったことを真に受けて私と妹1が妹2を諌めた時には、母から「妹2と二人で泣きました」とかってラインが来て、私と妹1は愕然としました。結局、あの二人は共依存の関係なのだから、私たちが口出しすることはなかったのだ、と妹1と少し距離を置くことにしよう、と決めました。

なので、今回の甥っ子たちのところの事も淡々と社交辞令だけで、出産祝いを贈ってとっとと済ませようと思っています。結局、長男くんのところも結婚祝いは呼んでもらえなかったからナシにしたけど、出産祝いくらいは・・・という事で出したし。

ただ、次男くんはお祝いをすればちゃんとお礼の連絡をくれそうなので、先んじて「くれぐれもお返しはいらないからね」と言っておこうと思っています。素直に彼には余分な出費はさせたくないです。(長男くんにはちょっと厳しく、少しは義理を大切にしろ! 気を使え!って言いたい気分・笑)

 

さてさて、お祝い事のさなかではありましたが、正直なことを言えば、妹2に対しては子どもの頃からずっと羨ましさがありました。父は「末っ子が一番、親といる時間が短いのだから」と優遇していました。でも、私は22歳で結婚して家を出たのに対して妹2は25歳でした。(その1年前に父は亡くなったけど。ちなみに妹1は24歳で結婚)

親と一緒にいる時間が短いって言うなら私が一番短かったんじゃない?って思うんだけど、私には親を独占できる期間が2年弱あったってことらしいけど、自営業で忙しくて子育ては祖父母だった、とか言ってたし、父は元々遊び人で家にいることは少なかったし、私が中学生くらいの時に部活を終えて家に帰ったら誰もいなくて、「仕事が午後から休みだから小学生の妹たち連れて遊びに行ってた」とか。 なんだか自分がいつも損をしていたと言うよりも、いつも妹たち、特に妹2が優遇されていた意識があります。小さな頃は引っ込み思案で病気がちでちっちゃくて、かわいそう感をまとっていて、高校ではっちゃけて毒舌キャラと言うか、なんでもいいたいことをズバッと言うくせに憎まれないキャラになりました。結果、お年寄りからはめっちゃ可愛がられ、今も天然を装って「できない子」キャラで不都合なことは全部回りに押し付けてゆうゆう楽々、人生をすり抜けている感じです。

そんな妹2に対して妬ましい気持ちが特に、子どもたちの結婚出産を機に膨れ上がっています。(あ、それより先にダンナさんの遺産相続がありました)

 

ただ、昨日から今日の間にちょっとだけ思いついたことがあります。

それは「言霊の力」

妹2はポジティブ・シンキングです。昔は弱っちい地味な子でしたが、高校ではっちゃけて、短大に行くために家を出て寮ぐらしをしたことで別人になりました。

そして、もう一つの転機が、結婚して3人子どもを産んでから、夫の実家近くの家から離婚覚悟で逃げ出したこと。

ここから妹2は「嫌なことは我慢しない、やりたくないことはしない」をかなり実践できることになったと思います。そして失敗をしても「へへ~~~~ん!」と笑い飛ばすようになりました。「それでいいんだ!」が口癖で本当にバカボンのパパみたいにあっけらかんと切り抜けるようになりました。

今思えば、バカボンのパパの「これでいいのだ」と言うのはなんてすごいパワーなんだろうって思います。

妹2は相変わらず、母の苦言も私たちのアドバイス聞く耳を持ちません。息子が高校受験でまさかの公立私立全部落ちてしまって二次募集でやっと行けるようになった時、なんでもっとちゃんと見てやらなかったのだ、と。大学受験なら全部滑っても浪人という手があるけれど、まさか高校浪人なんて事になったらどうなっていたんだ、と。でも妹2は「でも、二次募集があったからいいじゃん」 さらに「行った高校がレベルの低い高校だったおかげでメチャクチャいい成績でいられる」と。 普通なら少しは懲りるはずなのですが、2年後、まさかまさかの次男くんも公立私立両方とも落ちてしまうという事態に。さらに、その年はリーマンショックのあとだったせいか公立の二次募集がどこにもなく、結局、私立の二次募集でなんとか拾ってもらえましたが、本当に一時は次男くんはマジで高校浪人となるところでした。

それでも「結果オーライだからいいの!」と。長女は大学受験を失敗して1年、浪人したのですが、浪人中に方向転換をして違う学部に行き、大学院の時にその年から始まった国費での留学に応募できた、と。その年が1年目だったので応募が少なかったのが幸いした、と。もし浪人せずに大学へ行っていたらそんなチャンスはなかった、と・・・

「まあ、結果良ければ全て良しだよね~」と妹2はあっけらかんと言ってのけてました。

娘の漢検か何かの受験の時に送っていって道を間違えた時も、私ならまず道を間違えることなんてないように下調べはしっかりするし、(何だったらリハーサルであらかじめ前に車で試しに行ってるくらい・笑) 多少混んでも大丈夫なくらい余裕を持って家を出ます。それなのに、妹2は「普通の試験は20分くらいの遅刻なら別室受験できるから、今のうちにそういう対処を覚えておけば大学受験のとかにトラブルが合っても焦らなくて済む。いい経験が積めたからいいんだ!」と言って詫びることさえしなかったそうです・・・ この時も「親としてどうよ!!」って私はメッチャ怒っていたのですが

今更ながら、自分がいかに過保護で過干渉であったのか、そのために息子や娘との関係がおかしくなっている現状を見れば、結局、妹のほうが正しかったのかな、と。

なんだかんだと言ってすぐに「正しい」「正しくない」と言う判定をしてしまうのが私の欠点ではありますし、過ぎたことをどうこう言ってもしょうがないことは重々承知しているけど

それでもやっぱり、「今」を思えば妹2のほうが正しかったのだな、と思ってしまいます。