性格悪い(笑)

私の試験は終わりましたが、まだうちの学校の試験は始まったばかりで、試験監督もあります。

以前、工業高校で非常勤講師をしていた時、私は最大で8クラスの授業を担当していました。

一般的な先生の1週間の授業担当のMaxが16時間のようで、非常勤でもそれくらいがMaxのようです。週16時間だと扶養を超えてしまうのでこの頃は国民年金を自前で払っていました。今はパートでも週20時間を超えると厚生年金に入れるようですが非常勤講師で週20時間てのは越えようがないと思います。そもそも1時間と言っても50分ですし。

ただ、私立の高校では少ない所では週10時間、もしくは12時間程度を超えると私学共済と言うのには入れました(今は厚生年金に一本化?)

うちの学校は12時間以上だったら入れるようでしたが、ここでは今まで最大8時間しか授業を受け持ったことがなかったので入れませんでした。

今回のケースだったら週16時間なので入れると思いますが、私はすでに60を過ぎているのでいらないのかな?と勝手に判断して申請していません。

と、すみません、年金の話は余計な話でした。

 

でもちょっとだけ関連があるとしたら、基本、非常勤は自分の授業時間以外の時間に試験監督をすることはありません。以前はたいてい3時間目からの授業だったので たま~に一日3科目ある日の3時間目だけ監督になることはありました。でも、一番長くやっていた工業高校は助手の先生が多いので非常勤講師は定期テストの試験監督は一切しなくて良くて、普段の授業時間内にある実力テストの時だけでした。他の私立の高校では「普段、お休みが取れない正規の先生にまとまった休みを上げたいので、できるだけご協力をお願いします」と平身低頭で頼まれて(笑)試験期間中に目いっぱい監督を引き受けることもありました。

しかし、2学期の時にどうしても都合の悪い時間があったので「この日のこの時間は避けてください」とあらかじめ連絡して置いたら逆に普段授業のない時間(唯一月曜が3時間目から)に1時間目から2時間続けて入っていました。う~ん・・・ まあ、仕方ないな、と思いましたが、その後、講師室で年配の男性の講師の方が「この学校は授業のない時間帯に試験監督を入れて来たんで文句を言ってやった」と言っていました。テスト期間は学校によって違うので、例えば掛け持ちで同じ曜日に違う学校へ行ったりしているケースなどでは絶対に無理です。そう言う事を無視して適当に作ってるんでしょうか? でも、今回はその先生の苦言のおかげか、「〇日は都合が悪いので」と連絡して置いたせいもあり試験監督は2日間だけでした(でも 1時間目と2時間目続けてで計4時間) そして、前回は私の試験の日も試験監督が入っていましたが、今回は1時間目の自分のテストだけだったので、早めに採点にかかることができました。翌日も1,2時間目が監督でその後、採点をして2日間で終えることができました。(夕方までガッツリかかったけど) 正直、今まではテストの採点はかなり時間がかかっていました。先日、スーパー銭湯で「女の園の星」という漫画を読んだのですが、ホンット あるある~~と言う感じで面白く感じました。この中で主人公が「テストの採点に1クラス4時間かかるから…」みたいなセリフがありました。私は今まで他の先生方がどれくらい採点に時間を掛けてるんだろう、と思っていました。監督する科目によっては「こんなに問題少なくていいのか…」と思うような物もあれば、英語のテストなんかだと「この英語の文章、全部目を通すの大変だろうな」と思ったり… 最近は皆さん、問題も解答用紙もA4の人が多いけど、私は今も昔もずっとB4派です。もともと最低でも80問、大抵は100問なので採点はかなり時間かかります。ただ、コマッタちゃんが多い学校は空欄が多いので半ページ一気に ×をつけることも可能です(笑) 「国語のテストじゃないから平仮名も許す」と言う事にしていますが、さすがに漢字の誤字はチェックします。でも、あまりに点数がひどい時は気づかないふりをして〇をつけて見逃します。さすがに見逃せない時は正しい漢字を書いて△を付けます。この作業が結構めんどくさいです。思い切って×をつけることができたらどれほどいいか…… 今回も、最初は甘やかしてはいけないと、バンバン×をつけていたら本当に点がなくなり、途中から△につけなおし、前のクラスに戻って△にし直す、と言う事になりました。採点する側にもいろいろ事情があるのです…

 

と、ここまでもタイトルとは結び付きません。毎度前置き、無関係な話ばかりですみませんm(__)m

 

今回は試験監督でのことです。ある日、例の私の大の苦手の生徒がいるクラスの監督になりました。正直、「行きたくない!」って思いました。彼女の顔を見るだけで不快になってしまうので。もちろん相手もそうでしょう。私の一挙手一投足に対しての陰口を「聞こえよがし」に言ってくるのですが、さすがに試験監督に来た私には何も言えないでおとなしくしていました。彼女たちからすれば「何度も聞いた当たり前の注意」も2日目、さらに2時間目となれば省略する先生も多いようですが、きっちりした性格の私はそう言う説明からしっかりします。すでに彼女がうんざりした顔をして顔を背けているのが目に入ります(よりにもよって一番前の席、しかも真ん前ではなく一番目に付く所)  さらに、私は試験監督の時はちゃんと教壇の前か教室の後ろに立って見渡し、机間巡回も頻繁にします。私の試験の時に他のクラスに巡回に行ったらその時の監督の先生は自分のテストの採点をしていました。昔はテストの採点をしたり、自分の好きな本を読んでいたりする先生が結構いた気がしますが、最近は「試験監督はよそ事をしない」よう注意をされていたように思うのですが…… まあ、どうやら、そう言う所もこの学校はユルイようです。そう、とにかくなんでもかんでも「ゆるく」が当たり前になっています。若い先生が多いのでお友達感覚です。で、そういう先生が大人気です。一応、身だしなみ規定があって廊下をブレザーのボタンを掛けないで歩いていると注意されることがあるようですが、注意された生徒が「マジで、あの先生ウザい。他の先生は何も言わないのに」みたいなことを言っていました。スマホを授業前に集めてクラスロッカーに放課後まで保管させられることにもかなり文句を言っていました。工業の時は携帯電話がまだハシリでルールもきちんとしなくて、授業中に写真を撮られたりしたことがあって、今もなんだか不安になるくらいです。今の時代ならスマホ禁止は当たり前のように思うのですが、彼女たちは「自由がない」って文句三昧… 何しに学校へ来てるの! って思うんですがね。

すみません、また話がそれました。

そろそろ詰めです。「性格悪い」の本題です。今回の彼女たちのテストは事前にテストの範囲と例題のようなものが渡してあるようでした。(教室の後ろに放ってあったプリントを見ました)

なので? 生徒たちは「はじめ!」の合図と共にとある表の空欄をものすごい勢いで埋め始めました。それは理解している、と言うより直前に丸暗記した答えを忘れないうちに必死で書く、と言う感じでした。「問題ちゃんと読んでるの?」と不思議に思いましたが、教室の後ろに放ってあったプリントの表と全く同じものでした。なるほど、と思いながら教室を歩き回っていると、数名その表の半分くらいしか書けていない生徒がいました。ほとんどがそれは終わって、今度はちゃんと読まないと解けないだろう問題にとりかかっているのに… その数少ない生徒の一人が例の私の苦手な生徒でした。正直、「なんだ、こんなにデキの悪い生徒だったんだ」と笑いが出てきてしまいました。彼女のクラスの授業はもう一人の先生との二人体制でやっていて、テストもレポートも全てその先生が管理しているので、私は実習中の彼女らの姿しか見たことがありません。一番最初の時に、彼女のレポートの書き方にした「アドバイス」が気に入らなかったみたいで敵対視されたようなのですが、それ以降はレポートを見る機会すらありませんでした。もう一人の先生は私を完全に助手扱いと言うかサポートくらいに思っているのでしょう。もちろん私も自分にもレポートを見せてほしい、と言うべきだったのかもしれませんが、こちらが何も知らないのであればあちらから「レポートのチェックをお願いします」とか「意見をお願いします」と言う所でしょうが、それをしないのは踏み込んでほしくないって事なのかもしれません。私はサポートと準備だけでいいようなのに、それに彼女らが余計と思う「アドバイス」と「注意」をしたせいで嫌われたようです。そもそも私は授業だと思っているのでアドバイスも注意も、なんだったら関連の講義も必要だと思っていたのですが、とにかく「ゆるく」て、この授業は楽しい時間が過ごせればいい、と言うスタンスだったようです。ここのところの認識の違いと言うか、私のやったことのギャップが大きかったみたいです。

何はともあれ、ここの学校では、より多くの知識、正しい知識なんて必要ありませんでした。

とにかく、生徒様を気分良く学校に来させることが第一義でした。

楽しく学校に来ることが一番の彼女にとって、小うるさい私はまさに敵だったのです。彼女は他の生徒も引き込んで自分の味方につけ、彼女以外にも陰口を言う生徒が現れ、本当にしばらくはこの授業があった日の後、数日、気分がめり込んでいました。学校のストレスのほぼほぼが彼女の存在だと思うくらい「大嫌い」でした。

彼女のクラスの授業のある日が憂鬱で憂鬱で来年度、彼女のクラスを担当したくないとキッパリ進言するほど苦手です。長い非常勤講師生活ですが、このような要望を出したことはもちろん初めてです。

そんな私のガンとも言える彼女の答案を見た瞬間、なんだか全てがバカバカしくなりました。忌憚のない本当に本音をぶちまけてしまえば、「こんな出来の悪い奴の評価を何であんなに気にしていたんだろう、大笑い!!」って感じです。

なんだか、この先、この生徒が何を言おうが痛くもかゆくもないわ!ぶあはっは!!って感じです(笑)

毎回ブチ切れてたクラスも最後の授業の時に「今日でこのクラス授業最後なんだ、唐突にやってきて混乱させて至らなくてごめんね~」と言ったら一番成績のいい女の子が拍手をしてくれました。そう、この彼女、ファイルを集めるとビッシリ書き込みがしてありました。この学校ではホント珍しい存在で、私も一目を置いてました。その彼女に認められた?ことも、うれしかったし、実習をした時にした世間話で唐突に「先生とは気が合う!」と一人の男子生徒に廊下ですれ違うたびに声を掛けられるようになりました。そっか、そう言えばいつもは1学期に被服実習をやるので、この時に割と生徒とコミュニケーションが取れてたんでした。でも、今回は2学期からで、とにかく時間が足りなくて詰め込み式の授業ばかりで、しかも私の最初の調理実習の時に、余りの出来の悪さにブチ切れてケンカ腰になったってたし…… 

昔、私にとって一番やりやすかった学校で生徒に「先生のこと実習中は好きだけど授業で嫌いになってテストになると大嫌いになる」って言われたことを思い出しました(笑)

その頃は「先生、授業は黒板書くかしゃべるかどちらかにして」って言われました。「黒板書きながらどんどん説明されるので追いつけない」とも。これはちゃんと聞こうとしてくれている表れだったし、そういう風に言ってきてくれるって事で嫌われていないって思えたんですけど

今の学校は正直、生徒が聞いているとは思っていない状況で自分のやることだけを相手のペース考えずにやっていた気がします。

関係ない話でも授業中に話しかけてくると、ちゃんと授業に関係させて受け答えはしていたので話しかけてくる生徒とはまあ、コミュニケーションはとれていた気がします。でも寝ている子を起こすことはないし、おしゃべりも授業に触らなければあまり咎めずにいました。正直、生徒は「無視された」と感じていたかもしれません。だから、無駄話?をしてそれに応じられる授業内容にすることが大切だったように思います。ちょっと詰め込みすぎでした。

来年度も1学期だけ最大8クラスの授業を受け持つことになるので今度こそ、この学校のレベルに合わせて無理しないで行こうと思っています。

 

ゴールが見えていれば走りやすいってのを今更ながらに実感しました。

そして性格の悪い私は相手のレベルが低ければ意にも介さないでいられるってよ~くわかったし(笑)