ブチ切れそう!

被服実習が期限内に終わらないと「居残り」と言う事を実習の最初に言ってあります。実習が始まってからは「間に合わない」生徒が続出。なので、何度も「月~金の昼休みと火~金の授業後も居残りをするから」と伝えてました。最後の授業の日、半数以上が仕上がっていないクラスがありました。その当日に来るように言ったところ、コマッタちゃんズが10名以上来ましたが、騒ぐだけで完成には至りませんでした。結果として、このクラスは15名ほどが未完成です。

このクラスの女子数名が「家に持って帰ってやってきたらダメ?」と聞くので「お持ち帰りは0点」と。これは授業の時にも「必ずおいてあるケースに入れていき、持って帰ったら点を付けないよ」と言っていました。にもかかわらず、女の子を中心に5~6名分のキッドがなくなっていました。なので担任の机に「未完成者」の名簿と、キッドが不明であることを書いておいて金曜日の6時過ぎに置きました(担任の先生が不在だったため)

月曜の朝、8時半ごろに私の居室に行くと一人の生徒の未完成状態のキッドが机に置いてありました。

「家に持ち帰ったら0点!」を思い出した生徒が慌てて返しに来たものだと思います。そもそも勝手に持ち出したものをどうやって返すつもりだったのでしょう? だって「持ち帰っていいですか?」と聞いた生徒には「持ち帰りはNG 」ときっぱり言ってあります。

提出しなければ当然点がつかないのですから、どうにかして出さなくてはいけません。その時に シレッと被服室の各クラスのボックスに紛れ込ませるつもりだったのかもしれません。

でも、そのボックスが被服室に置いてあるのは実習(居残り)がある期間だけのつもりでした。居残りが終わったので私はそれを居室の開きの中にしまい込みました。もうこれで勝手に紛れ込ませることはできません。どうしたって手渡しに来るしかないのです。

特別教室のカギは職員室にあり、生徒は勝手に持って行ってはいけないことになっています。

今回、私の机の上に置いてあったキッドは職員室の先生のどなたかが、生徒に頼まれておいて行ったものだとは思うのですが、それにしてもその先生も一言メモ帳でいいから残しておいてくれるか、どこかで会った時に事情を説明してほしかったです。ワケわかりません。

このクラスの担任が「試験だけは来ると思いますので試験の最終日に居残りをしてもらえると助かります」と言うのでしぶしぶOKしました。でも、本当の期限はその1週間前で、どうしてもまにあわない場合は、と念を押しました。ところがその日に来た10人くらいのうち半数は騒ぐだけ騒ぎ、他のクラスの生徒に迷惑を掛けた挙句未完成のまま帰りました。「最終日でいいんだよね」と言い残して・・・

もう、ホンットいい加減にして! と言う感じです。

 

さてさて、そこまでがいつも通りの「前置き」なのですが、うちの学校はコマッタちゃんが多い学校なので試験期間だからと言って勉強をする、と言う認識がありません。私はその日3時間目まで試験監督がありましたが、うちの生徒の大部分は2時間目で試験が終わりでした。なのでその3時間目に「居残りさせてください」と。実は翌日も私は1~3限が試験監督で、それ以降は出てこなくていい日です。なので、本人がやると言うのであればその日のうちの方がありがたかったので同じクラスの女子4人だったこともあり、許可しました。私が試験監督が終わるまでに終わったら箱に入れておくように、と専用の箱も用意しておきました。念のためにコマッちゃんが多いクラスの未完成者の作品も机の上に出しておきました。

試験監督が終わって被服室に戻ると生徒たちはまだやっている最中でした。他の生徒はいませんでしたが「誰か来た?」と聞くと「他のクラスの女の子が『教室でやる』と言って持って行った」とのこと。そのご、その4人の子たちの様子を見て提出までさせたところで、コマッタちゃんズの教室へ行くと3~4人のグループがいて、その中の一人が作業をしていました。(とっくに終わってだべっていたらしい)

「勝手に持って行ったらダメだよ」と言うと「先生がいなかったからしょうがない」と。実はその生徒は最終日にお休みしてしまった子だったので、まあしょうがないかな、と。

出来たという作品は実はまだ終わっていない部品があったので「これはまだ未完成だよ」と言うと「持って帰ってやってきたらダメ?」と言うので「ダメ」と言うとそこにいた男子が「なんでダメなんだ」と。「持ち帰ったら誰が作ったかなんてわからないでしょ? 優しいママがやってくれるかもしれないし」と嫌味っぽく言ってしまいました。「そもそも持ち帰ったら0点だと最初から言ってあるでしょ」と。するとここで「そんな話は聞いていない」 私からすればマジで「出たよ~~~」と言う気分です。とにかく、彼らは何かと言うとすぐに「そんなの聞いていない」と言います。それは私からすれば「あなたが聞いていないのでしょ」と言う事なのですが、彼らはそれを「先生が言っていない」と言う意味で使います。これはあり得ません。どこの授業でも必ず最初に言う事なので。でも、彼らはすぐに徒党を組むと言うか、大きな声を出したものが同調圧力を掛けます。この男子生徒はさらに「ここにいる全員が知らないと言うんだから言っていない」と。「必ず、どこのクラスでも言っている」と言うと「集中して作業をしている時にそんな言葉など聞こえるはずもない。相手に伝わらなければ言っていないのと同じだ」と。フ・ザ・ケ・ル・ナ!!!

そんな理論が世間で通用すると思っているのか! とブチ切れそうになりました。

授業中に先生が言っていることを自分の勝手で聞き逃しておいて「伝わらないのが悪い」

 

 

ああ、でも、彼らはそういうタイプでした。思い出しました。口で言ってもわからないから黒板に書かなくちゃいけませんでした。黒板に書いても「知らなかった」と言われるからプリントにして、それをさらに読み上げて、確認までしなくちゃいけなかったのです。そこで念押しをして「ちゃんと説明したから間違ったら自己責任だからね!」と 

そこまでしても、やっぱり「聞いてない」とか「知らなかった」と言う生徒が出てくることもあったのに、3年、現場を離れていたせいで、忘れていました。と言うか3年前、担当した生徒は特進科の20名程度と女子クラス2つだったので、そんな屁理屈や注意が必要ではなかったのです。だから、今回のようなことは想定していませんでした。

とにかく、このコマッタちゃんズの科があまりにひどくて(1年時の噂)だから私は 「この科だけは担当したくない」と言ってあったのです。(実際、7月からは産休で戻る先生に返す) 

実際、今回のテストを返したらこのクラスとは縁が切れます。もう我慢できないので、テストの採点と再試は担当しますが、被服実習に関しては産休で戻る先生に丸投げするつもりです。

申し訳ないけれど、私だって7月からお給料半分になるのだから、関係ないクラスの面倒を見る義理はありません。そう思いきることにします。

この生徒を探しに教室に行った時に黒板に 英語の先生から「ノート未提出者、期限までに出さなければ『1』をつけます」と書いた紙が貼ってありました。名簿にチェックをされていたのはザラっと見ただけでクラスの半数くらいでした。他の科目の「未提出者リスト」も貼ってありました。

・・・すべての科目がこんな感じみたいです。

うちの学校のレベルが低い事はわかっていましたが、昨年から開設されたこのコースのひどさは群を抜いています。かつて指導困難校と言われた工業でやってきた私からしても、そのレベルよりはるかに下だと感じます。市内の最底辺を全部引き受けたのではないかと思うくらい・・・ 

このレベルの生徒を進級させて、卒業させて世間に送り出していいものなのでしょうか?

かつての工業だったときは退学者続出でしたが、私学なのでなるべく退学者は出したくないのかもしれませんが、指導で謹慎中の生徒もこの科は多いです・・・ それでも平気で戻って来れる図太さと言うか学校の対応の甘さにもうんざりです。

3時間目の試験監督をしていた時、隣のクラスは2時間で終わりだったようですが、余りに騒がしいのでドアを開けて「他のクラスは試験中だから静かに!!」と2回くらい叫び、うるささの漏れる後ろのドアを3回も締めに行ったのに(担当している教室を開けるわけにいかないので手を伸ばして隣の教室のドアを閉めただけ) けっきょく30分くらいは騒がしいままでした。私は進学校だったので(私の科は職業科ですが)試験期間中は、みんな我を争って急いで帰り翌日の試験に備えていました。

答案用紙を職員室に戻しに行った時に教頭先生に「3時間目があるクラスもあるので注意してください」と言っておきました。教頭先生は苦笑いで「いつも言ってはいるんですがね」と。すると生徒指導の先生が慌てて「すみません、もう一度徹底して対処します」と(この先生は昔から見た目も雰囲気もメッチャ好き・笑) さてさて、私は明日も3時間目まで監督です。どうなることやら。