目に見えるもの

私は想像力、イマジネーション、インスピレーション、と言った「不確実」なものが苦手だと思います。

と言うか、形のないものが理解できません。

いつ漠然とした不安を持っている気はしていましたが、その漠然とした不安というのが「想像」ではないのか、と言えば、おそらく私にとっては「どこかで見聞きした出来事」がベースになっていいます。だから、それは実際にあった出来事、なのです。

例えば、私の母の友人の話ですが、息子がいつも遅くに帰宅してお風呂に入るのですが、ある時、あまりに出てくるのが遅いので見に行ったら、お風呂が沸騰していて、その中で息子がぐったりしていた、慌てて引きずり出したけれど息子は息絶えていた、と。正直なことを言えば、それだけなら、新聞とかテレビのニュースで見たのと同じで「もしかしたらそんな事故もあるかもしれない」と普通に受け止めるのですが、そのお母さんが無我夢中で息子を湯船から出したので両腕の皮がめくれるほどの大やけどだった、と。その時は熱いも何も感じる余裕すらなかったらしいんだけどね、と・・・

それを付け加えられたことで、母の知り合いに現実に起こったこと、と強烈にインプットされてしまいます。あと、私が高校生くらいの時に家でアルバイトしていたお兄ちゃんが離婚して一人暮らしをしていたのですが、いつもは正月前に帰ってくるのに、その年は帰ってこなかった、でもそういうこともあるか、と思って、見には行ったものの、大家さんに「いくら親でも勝手に鍵を開けることはできないので、どうしてもなら警察に行ってくれ」と言われて、「まあ、今までもそうだったからどこかに行っているかも」とそのまま帰宅したそうです。でも正月4日過ぎに彼の会社の上司から、出社していないが・・・と親に問い合わせがあって、あらためて訪ねたらすでに冷たくなっていた、と・・・彼は私より1歳年上で我が家で2~3年働いていたのでかなりショックでした。こういう事が本当に近くであるんだ、と

なので、私の悪い想像はいつも「現実にそういう目にあった人がいる」と言う既成事実になってしまうのです。で、あとは悪い癖で悪いことばかりを強く覚えているので、やたら心配ばかりになります。

今回の体調不良もコロナに関しては3月早々に母が一緒にシルバーのお仕事をしていた人がクラスターの一人で亡くなっているのです。本当に身近な話だったのでコロナに対する恐怖も「現実問題」になっていました。

 

去年の11月に細菌性の肺炎になった時、お医者さんがパルスオキシメーターの数値を見て「これは相当不味い」と判断しました。私はかつて、今から思えば過換気症候群になったことがあるのですが、その話を看護師の友人にしたところ、彼女もパニック障害過呼吸を起こすことがよくあるそうで、「専門家の立場として、わかってはいるのに、どうにもならない、なので『パルスオキシメーター』を買ってヤバイと思ったらすぐにそれで測って”客観的な数字”を確認して自分を落ち着かせるようにしている」とそう言っていました。なので、コロナが話題になったと同時くらいに私もそれを買い込みました。 数値が96以上なら正常で普通の人はだいたい98~99くらいみたいです。なので96あればとりあえず、安心できるのです。実際、呼吸が苦しい、と感じて測ってみると97くらいのこともありました。十分正常値なのですが、私の場合は97でちょっと焦ったりはしていましたが、でも、かなり息が苦しい、と感じても97なので、だんだんと落ち着いて来ました。

その後、血圧が気になって昔からある血圧計を引っ張り出しては計るを繰り返していました。人によっては血圧にしても体温にしても測りすぎて心配するのはよくない、と言う人もいるかも知れません。

実際、私の体調が悪かったときはどちらもが高くて、その数字を見るたびにさらに体調不良になっていた気がします。

しかし、ウォーキングを始めてから、体温も血圧も安定してくると、その数値が保証のように感じられるようになりました。

前に書きましたが、血液と尿検査をしてその結果が「驚くほどきれいな数字」と言われ、そのデータを貰った途端、また一段と体調が良くなってきました。

その後、特殊外来で先生がO-ringで診断して、その結果の紙をくれたりしているうちに客観的に見ることができるようになりました。そして、その先生の治療は、一旦卒業、と言う段階にもなりました。実は1週間くらい前に「スマートウォッチ」を買って使っています。ここしばらく私は睡眠の状態が悪くなっていたので、睡眠のチェックができる機能のものを買いました。実は体温も自動的に測れるものを買ったつもりが直前でタイムセールをしていたものがお得に見えて、うっかりそれを確認せずにポチってしまいました(涙) なので、体温は今まで通り、家の体温計で測っています。

で、この睡眠記録ですが、正直、イマイチ納得いっていませんでした。夜の10時~朝8時まで自動計測するものの、寝入り時間が24時間設定の 0時以降になるみたいで、例えば11時ころにはベッドの中で、いつもたいてい寝てから1時間~2時間ごとに目が覚めるので1時頃に目を覚ましてトイレに行ってその後寝た時間、1時半頃が「寝入り時間」になっています。そして1~2時間毎に目が覚めてだいたい5時には完全に覚醒はするものの、なんとか6時半頃までベッドでおとなしくしています。そうすると「起床時間」が6時半になっています。その間に3回位起きていることになっていますが「深い睡眠2時間」 「浅い睡眠3時間」 合計睡眠5時間 睡眠の質「ふつう」

ええええ~~~!! 眠れなくて何度も睡眠誘導CDかけたりしてたのに!! 

って思っていたのですが、そこが不思議なところで眠れなくてのたうっていた時間も「浅い睡眠」認定なんだ、と数字を見て騙されて?いる自分がいます。

その蓄積か、京都旅行が効いたのか、今朝の数値は 「深い睡眠5時間、浅い睡眠4時間 、合計9時間」・・・

どうやら寝入り時間の前の「前段階」(昨日は9時半にベッドに入った)も合算されるようで私の感覚では寝たのが11時半過ぎ、起きたのが5時半(その後1時間位ベッドでおとなしくしていた)だったのですが9時間も寝ていることになっていました。そしたらなんだか急にものすごく健康になった気がしてきました。

まさに数字のマジック? 客観視のマジック?

実は京都で高台寺だったかで入る前に体温チェックをされました。いつも「はい、大丈夫ですね」で実際に何度だったかわからなかったので、その時は「何度ですか?」と訊いたら「35.8度です」と

ここのところずっと家で体温を測ると午後には必ず 37℃前後になっていました。うちにある体温計は オムロンシチズンなので(念の為に2つで計る心配性・笑)信頼性が高いと思っていて、いつも落ち込んでいました。

それが35.8・・・ホッとしたものの、あのピッて計る体温計は当てにならないのかも、とか思っていました。でも、昨日、インフルエンザの予防接種のために病院ではかってもらった体温も午後4時過ぎで 36.3℃。「あ~、なぁんだ~~」と拍子抜けした気分です。

スマートウォッチで心拍と血圧は自動計測にしてあり、問題のない数値で推移しています。ちゃんと動いた時には高くなっているのでそれほど間違はないと思います。

なら、睡眠も脳波が休んでいるかは別として体はちゃんと休んでいる状態にあるんだな、と安心できます。安心すれば自律神経も整ってくるように思います。

 

そして、今さっき、スマートウォッチが激しく震えました。

「座りすぎ防止アラート」の発生です。そう、ずっとPCにかじりついて遊んでいたので叱られたワケです(笑)

しばらくは、これを信用して体調を整えていきたいと思っています。