私は祖父が還暦の年に生まれました。
なので、こどものころ、祖父に年齢を訊くと「おまえと同じ」と言われて子供心にどうにも納得の行かないわけのわからない思いを抱いていました。
還暦は生まれた時の干支に戻るのですから、確かにまた0からのスタートと考えてもいいのでしょうか
でも、60年前の私と今の私とでは1年の長さが違う気がします。
今は本当に1年が羽が生えたように飛んでいきます。今の1年は昔の何年なのでしょう?
この1年の変化と言うお題があったので少しこの1年を振り返ってみました。
コロナの影響で私の生活は大きく変化したと思っていました。
その1番は、パートの仕事を辞めたこと
でも、元々多い時でも週に3日(たまたま前の年は途中から週5日でしたが)2年前は確か、週に2日のお仕事だったと思います。しかも現実的には1年間で出勤するのは70日くらいでした。
そう考えると生活にあまり変化はなかったのかも知れません。
週に1回、お嫁さんを医者に送り迎えしていたのが丁度、時間的には同じでした。
お給料に関しても、私の収入はなくなりましたが、夫が丁度私が月に稼いでいる分くらいの昇給がありました。
そうすると仕事を辞めたことでの大きな変化は私に「家での仕事時間が減った」ことと、人と接するストレスが減ったことでした。
さて、それ以外の変化は
私の体調不良が長く続いたこと、家族がリモート仕事をしたこと、
いざ書き出してみると、思ったよりインパクトが小さい(笑)
家計支出は前の年に比べると1割ちょっと減っていました。
外食はほとんどしていないのですが、なぜか例年より食費が年間で10万円くらい増えています。家にこもってゴロゴロしている時のオヤツのせいですかね・・・
被服費も外に出ていないのに全く変わらず(元々そんなに服にお金はかけていない)
それじゃ、一体何が減ったのか・・・ 答えはおそらく多くの人と同じだと思います。
「教養娯楽」
ここ数年は習い事も多かったので、実を言うと毎年100万を超えていました。でも去年は20万のみ。習い事だけではなく他の娯楽費も含めて(娘と二人でGoToを利用して1泊で京都へも行っている)なのでかなり少ないです。
コロナのおかげで研修等がリモートになったおかげで東京までの旅費、宿泊費がなくなったのも大きいと思います。
できれば、この先もリモートにしてほしいと思います。
夫の2度めの定年退職が来年になりますが、私の生命保険の年払いが来年の3月、5月で終わるのでこれだけでも30万くらい減ります。
なので夫の年金でギリ、暮らしていける気がしないでもないです。
きっと、モタモタしているうちにあっと言う間に「その日」が来るんでしょうね。
こうしてこの1年を振り返ってみると、ありがたいことに思ったほどにはほとんど生活は変わりませんでした。
普通に感じる「老い」を実感しただけで、それはコロナがあってもなくても変わらなかっただろうと思います。
ただただ、時間の概念が歪んでいくことだけを実感しています。
だってあれほど不安で怖くてたまらなかったコロナの始まりの頃が遠い昔でもあり、ついさっきのことでもあり
昨日のことも、5年前のこともなんだったら30年前のことも、同じくらいに感じます。
この10年、本当に辛くて辛くてしんどくて、どうにもならないと思っていたけれど、それでも時間は過ぎていくんだなーと
だから、コロナの1年なんて 本当に「たかが1年」でしかありませんでした。