断る勇気

 

一応、資格を持っているとある施術の関係の先生からの依頼でボランティアに行ってきました。お手伝いの先生も併せて総勢5人で12人ほどのお年寄りの施術体験会のようなものをサポートしました。

その先生は元看護士で先生自体も後期高齢者にさしかかっており、身近な問題として、高齢者の健康に貢献したいと、地元のコミュニセンター等で本当に親身に指導をしておられます。時々、怖かったり、思い込みが激しかったりもするのですが先生に賛同してお手伝いをする人が10人程度はいます。私は家が同じ市内であることからここ2~3年時々お手伝いをしています。

実をいうと膝痛も五十肩もその施術で改善するはずなのです。というか、そういうのの緩和もうたっています。なので、私も頑張って自分で施術をしていたのですが、らちが明かなくて整形や怖い先生を頼ってしまいました。今回の先生は元看護士であった立場から「必ずお医者さんには行ってください。それで何ともない、とかどうしようもないと言われたときにこの施術が役に立ちます」と。この施術を習って資格を取ったお医者様もたくさんいるので、もともとの大先生も医学との連携をおっしゃるのですが、やはり世間の評価はちょっとアヤシイ民間療法・・・という雰囲気がないとも言えず、私もなかなか大きな声でこの資格を持っています! と言えなくて・・・

 

そこへ行くと今回の先生はこの素晴らしい施術でだれもが簡単に健康を!という意気込みが強く、本当に精力的に活動しておられます。私も自分でサロンをやっているのでないので、自分の技術を生かせるのがこんな時くらいしかないので、ある意味お勉強を兼ねて参加させてもらっています。

コロナの影響もあり、対人のこういった講座ができなくなりましたが、おそらく今回は多くの方がワクチンの2回接種が完了したので開催となったと思います。

ただ、私は1回だけですが早めにワクチンを受けることができましたが、さすがにわが市でも55~59歳の接種が始まったところでストップしています。33歳の娘に接種券は届きましたが受付開始は未定、と。

今回はお隣の市でのボランティアでしたが、先日、その市に住んでいる小学校時代の仲間のラインで「今月ワクチンを接種します。2回目は来月です」との報告が相次いでいました。うちの市は1か月早かったみたいです。私も今回、1回目のワクチンが済んでいたので引き受けましたが、2回目終わってからのほうがよかったかな~とちょっとだけ思いました。

と言うことで、お手伝いに関しては自分の体調が悪い後ろめたさはあったものの、その先生の姿勢には賛同していたので協力できることはうれしかったのです。

しかし、家に帰ってきたら本当に久々に1時間半程度、立ちっぱなしだったせいか腰が痛くて痛くて・・・ 夜に夫にお灸をしてもらったら、ちょっと動いたはずみで火種が背中にポロリ・・・ ぎゃああああ! 背中をやけどしてしまいました・・・

翌日、五十肩と膝痛で通っている怖い先生のところで

「すみません、今日は腰も痛いんです」と言ったら何をした、と言われたので具体的な内容はごまかし 「ちょっとボランティアのお手伝いを・・・」と。

そしたら「精神は立派だが、あんたのその体でボランティアなんかしている場合か!」と怒られました。その先生は常に「使わなければもっと早く治る。主婦はそういうわけにいかないから気の毒だが、とにかく余分なことはするな」と。余分なこと、というのは「膝が悪いから少しでも体重落とすために運動しなくちゃ」って言った時のこと。でも、先生からすれば、『どうしてもやらなくちゃいけない最低限の家事だけは例外で、それ以外はするな』ということだったらしいです・・・

「本当に悪くて動けないなら動きようがないけれど、たちが悪いのはあんた達みたいに無理すれば動けてしまう人。だから長引く」と・・・

その先生のもとには大学病院の整形外科の先生方もやってきます。先日の若い男性(と言っても40いくつかだと言っていた)はなんと九州から来た、と言っていました。しょえ~~~飛行機の距離!そこまでして来る人がいる中、車で10分に甘えている自分。

「自分の体を大切にして断る勇気も必要だ」と言われましたが、そもそもの私には「断る勇気」というものが欠落している気がします。先日妹の旅行の誘いを断りましたが、考えてみれば家族以外の依頼を断ったことなどまずありません。実は家族の依頼もあまり断ったことはないんです。断る自分が嫌だから・・・相手をがっかりさせることが嫌だから・・・

今回のボランティアもその先生が声をかければ答える人はたくさんいます。私など戦力に入っていないのかもしれません。ただ、一度だけほかの人がみんな都合が悪くて私ともう一人の方だけだったことがあって、とても感謝されたことがあります。感謝が嬉しかったというより、自分がかなかったら大変だっただろうから、いってよかったという感覚です。そんなときのために時間の都合さえつけば行かなくてはいけない、という風になってしまうのが私の思考の癖のようです。

 

断る勇気、手放す勇気・・・

私の人生の課題かもしれません